ユニットバスの壁に付いていたタオル掛けや棚を外したあと、ネジ穴残ってしまって困ってしまった、なんて経験がある人も少なくないのではないでしょうか?
小さな穴でも、そのまま放置すると水漏れやカビの原因になります。
この記事では、必要な道具や材料の選び方、具体的な手順、そして失敗しないためのコツまで、ユニットバスの壁にできたネジ穴を安全かつ確実に塞ぐ方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
なぜユニットバスの壁のネジ穴補修が必要なの?
ユニットバスの壁に空いたネジ穴を「小さいから大丈夫」と放置するのは危険です。なぜなら、水漏れによって壁の内部が腐食したり、カビが発生したりするからです。
例えば、シャワーの水がネジ穴から壁の裏側に浸入して、断熱材や下地材を濡らしてしまうケースがありえます。湿った状態が続くと、壁内部でカビが繁殖し、不快な臭いや健康被害の原因になることもあるでしょう。
見た目の面でも、ポツポツと空いたネジ穴は意外と目立つので、せっかくの清潔なバスルームの印象を損ねてしまいます。これらのリスクを回避するためにも、ネジ穴を見つけたら早めに補修することが大切です。
DIYでユニットバスの壁のネジ穴を塞ぐ!必要な道具と材料
必要な材料は、まず補修材です。浴室用のエポキシパテやコーキング剤が一般的です。
コーキングがわからない人は、お風呂やキッチンなどの水を使う場所に行って、浴槽やシンクと壁との境目を見てみましょう。触るとゴムみたいな感触の何かで隙間が埋まっているはず。それがコーキングです。
小さい穴が数個ある程度なら、小さめのエポキシパテで十分でしょう。例えばこれです。
お風呂周りのコーキングで有名なものと言えばこれ。というか、名前がそのまんまです。
なお、私が使うとしたらだいたいこっちです。というか現場で作業をしたことある人がコーキングと言われて頭に浮かぶのはこちら。

次に用意するのは、補修材を平らにするためのヘラです。穴が大きい場合や溝になっている場合は、表面を綺麗に平らにするために使います。本当に小さな穴ならなくても指でなんとかなりますが。
そして忘れてはいけないのがマスキングテープです。補修箇所以外を汚さないために必要です。DIYで使うマスキングテープは、最近流行りの柄がついた可愛いテープではなく、無地で安っぽい(実際に安い)青や黄色のマスキングテープです。というか、塗装でもコーキングでもプロの世界でのマスキングテープはずっとこれです。
あとは、補修する前に掃除するためのウエス(ウエスとして売っているものが用意できない場合は要らない布)も用意してください。ティッシュやトイレットペーパーなどを使うと繊維が残って悲惨なことになるので、必ず繊維くずが残らない布を使いましょう。古くなって使わなくなったメガネ拭きなんかも狙い目です。
ユニットバスの壁のネジ穴補修のやりかた【5ステップ】
ユニットバスの壁のネジ穴補修の具体的な手順は、以下の5ステップです。
- 準備:埋める場所の掃除と下準備
- 充填:補修材(パテやコーキング剤)を詰める
- 成形:ヘラで表面を平らにする
- 硬化・乾燥:ただ待つ
- 仕上げ:掃除と片づけをする
次項から、各項目の詳細を解説します。
準備:埋める場所の掃除と下準備
ネジ穴の補修では、補修材がしっかりと密着するように掃除をすることが重要です。
ネジ穴周辺の汚れ、水垢、油分、石鹸カスなどを、アルコールを含ませたウエスなどでていねいに拭き取りましょう。汚れが残っていると、補修材がうまく密着せず、剥がれの原因になります。
穴の縁にバリ(ささくれ)がある場合は、カッターナイフなどで削り取っておくと、よりきれいに仕上がります。
最後に、補修箇所の周囲にマスキングテープを貼り、余計な部分に補修材が付着するのを防ぎましょう。マスキングテープの上からコーキングを塗って、マスキングテープを剥がせばテープがないところだけ残る仕組みなので、マスキングテープの貼り方で仕上がりの形が決まります。
マスキングテープを綺麗に丸く切り抜いてから穴の周囲に貼れば、きれいな円形に残ります。
充填:補修材(パテやコーキング剤)を詰める
下地処理が終わったら、いよいよ補修材をネジ穴に充填します。
穴の奥まで隙間なく補修材を充填することがポイントです。
使用する補修材(パテやコーキング剤)の説明書をよく読み、指示に従って準備します。
準備ができたら、補修材をヘラや指(手袋着用)、コーキングガンなどを使って、ネジ穴の奥から空気が残らないように注意しながら充填していきます。空気が残っていると後から気泡が上がってきてしまい、表面に穴が空くことがあるので注意。
少し多めに、表面からわずかに盛り上がる程度に充填するのがコツです。量が少ないと、硬化後にへこんでしまう可能性があります。焦らず、ていねいに作業を進めましょう。
穴が大きい場合は補修材が引っかからずに無限に中に入っていってしまうので、腐らない何かを中に詰めてせきとめてから充填します。バックアップ材という名前で売っていたりもします。例えばこれ。
正直なところ、腐らなくて穴が埋まっていてパテやコーキングが奥に流れていかなければなんでも良いのですが、何が大丈夫で何がダメかわからなくて不安な方はバックアップ材を使っても良いでしょう。
成形:ヘラで表面を平らにする
補修材を充填したら、硬化が始まる前に表面を平らに成形します。
ヘラを使って滑らかに仕上げることが綺麗に仕上げるポイントです。また、見た目が気にならないのであれば、慣れないうちは少し盛り上がった状態にすることも手段の一つ。慣れない人がぴったり平らにしてしまうと、固まらせている間に凹んでしまうことがあります。
充填した補修材がまだ柔らかいうちに、ヘラを使って余分な補修材を取り除きながら、表面を平らにならしていきます。広い場所や溝の場合は、ヘラを壁面に押し付け、一定の角度を保ちながら、一方向にスーッと動かすのがコツです。力を入れすぎると補修材をえぐってしまうので注意しましょう。
マスキングテープの縁に沿ってヘラを動かすと、きれいに仕上がります。一度で完璧に仕上げようとせず、必要であれば少しずつ修正していきましょう。ただし、時間をかけすぎると固まり始めるのでそれなりの時間で。
パテやコーキングを平らにしたら、速やかにマスキングテープを剥がしましょう。固まってしまうと剥がせません。剥がすときに勢いよく剥がすと、境目部分のコーキングをめくってしまって見た目が汚くなるので注意。
硬化・乾燥:ただ待つ
補修材の成形が終わったら、使用した補修材に書かれている通りの時間で固まらせましょう。
使用した補修材のパッケージや説明書に記載されている硬化・乾燥時間を必ず確認し、その時間内は補修箇所に触れたり、水をかけたりしないように注意。
気温や湿度によって硬化時間は変動することがありますので、余裕をもって時間を確保するのがおすすめです。特に浴室のような湿気の多い場所では、乾燥に時間がかかることもあります。(最近のユニットバスは換気する力が優秀なものも多いですが古いお家の浴室はなかなか)
仕上げ:掃除と片付けをする
作業が終わったら、速やかに掃除をして片付けましょう。大切なのは、全てが終わるまで置いておくことです。
コーキングが終わった直後に「あとは待つだけだから」と掃除を開始すると、うっかりコーキングした場所を背中や足で触ってしまったり、ホコリが舞ってコーキングに付着したりします。というわけで、可能なら掃除はある程度コーキングが固まってからにしましょう。
時間に余裕がない場合は、コーキングをした場所を触ったり、ゴミが舞ったりしないように注意しながら片付けます。
おまけ:不器用でも必ず綺麗に見えるネジ穴の隠し方
コーキングやパテでユニットバスの壁のネジ穴を塞げると言っても、初めてなのにそんなに綺麗にできる自信がないよ!という方に向けて、ちょっとお金をかければ確実に綺麗に見えるやり方もおまけで紹介しておきましょう。
答えは簡単で、ネジ用のキャップを使うことです。例えばこれ。
これはネジを締めるときに金属の台座を一緒に固定して、ネジを締め終わったらカバーを台座にはめるタイプ。というかリフォーム時に色々な場所で使えるので私が常備しているのがこれなだけなので、実際はサビに強い素材や見た目が好みなキャップを使いましょう。
ただし、ネジをそのまま締めるとそこから水が穴に入ってしまうことがあります。なので、一旦ネジ穴をコーキングやパテで埋めましょう。そして、固まる前にネジを締めます。こうすると隙間をパテやコーキングで埋めてくれるので、穴に水が入りません。
そして、多少はみ出しても最後にキャップで隠せます。キャップで隠せる範囲内ならどれだけはみ出してもOK。なんと楽な施工でしょうか。(お客さんの家でやる場合はもちろんキャップを外したときも考えて綺麗に施工)
というわけで、ネジのキャップも併用するとちょっと楽です。
まとめ
ユニットバスの壁にできてしまったネジ穴は、見た目の問題だけでなく、水漏れやカビの発生のリスクもあります。
ただし、この記事で紹介したように、正しい知識と手順を知って、道具と材料があれば、DIYでも十分に補修が可能です。
この記事を参考に、ユニットバスの壁のネジ穴補修に挑戦し「DIYできた!」という達成感を得つつ、より綺麗になったバスルームでゆったりとお風呂に入りましょう。