ロープの緩みは金物を使えば解決!【DIY初心者向け】

ロープをピンと張って結んでみたものの、結んでいる間に緩んでしまったり、最初はピンと張っていたのに時間が経つと緩んでしまって困ってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。

ロープワークの本を買ってきて、特殊な結び方を学べば解決するかもしれませんが「覚えられる気がしないし、覚えても忘れそう」と思う方も居るでしょう。

というわけで、見た目を気にしないなら簡単に解決する方法を紹介しようと思います。私はキャンプのテント張りのときに使ったら、キャンプ好きの友人に邪道扱いされました。

ターンバックルを使えば結んだ後にロープを張れる

今回紹介するのは、ターンバックルという建築金物です。形はこんな感じ。

ターンバックルの画像

このターンバックルは左側がフックで右側が輪っかになっていますが、両方フックのパターンもあれば両方輪っかの場合もあるので、お好みに合わせて選びましょう。

この金具は、フックや輪っかの反対側がネジになっていて中央の金具でつながっています。ということは、回せば伸び縮みするんですね、全体の長さが。

もうおわかりでしょう。ただロープの間にこの金具を使うだけです。ロープを結ぶ場所にフックがかかるならそのままでも良いですし、かからないからロープを両側に結んでから間にこの金具を入れてそれぞれ結んでもOK。

伸ばした状態で結んでから、縮めるだけ。お手軽です。

チェーン2本の間に入れれば、引っ掛けるだけで済むので結ぶ手間すらないですけどね。

ロープを張るときは中央を回す(フックや輪っかを回さない)

ターンバックル初心者(?)にありがちなミスですが、左右のフックや輪っかの部分を回して伸ばしたり縮めたりしてはいけません。それをやると、片方だけ伸びたり縮んだりしてしまいます。

正しい使い方は、軽く張った状態や左右を固定した状態で「真ん中の金具を回す」です。こうすることで左右均等に回るので、伸び縮みも左右均等になります。

回すときは、硬い棒を隙間に挿して回すのがセオリー。

大工さんなんかは、こんな感じにお尻側がシノ(番線と呼ばれる金属の線を締める道具)になっているラチェットを使ったりします。

シノ付きラチェット

大工さんがターンバックルを使う作業をしているときはだいたいラチェットでボルトやナットを締めているから大抵手元にあるのと、硬さと大きさがちょうど良いので。

サイズによっては100キロの力にも対応可能

ターンバックルは思った以上に強い金具で、全長30~40cmのちょっと大きめのサイズになると100キロ以上の力にも対応しています。

さらに大きいものになれば、土台に柱を立てて梁桁を乗っけて2階の柱を乗っけて2階の梁桁を乗っけて屋根の枠組みまで乗っけた状態で、1階の柱のちょっとした傾きを人力で直せたりするくらいには引っ張れます。(調整用ではなく「筋交いとして取り付ける予定になっているターンバックル付き筋交いでやってはいけない」という決まりはありますが)

というわけで、ターンバックルの強度はかなりのものです。ただし錆びると困るのでステンレス製を使いましょう。

当然ながら、サイズが大きいほど伸び縮みする幅も大きくなります。大きすぎても扱いづらいですが。

この辺り(TBR-9S)だと縮めたときの大きさが30cm程度、参考荷重が160キロで、比較的いろいろな用途で使えるのでおすすめ。

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