茨城県内の別荘で屋根裏に何かが居て困ったことはありませんか?ネズミにしては大きいし、なんだろうと不思議に思ったかもしれません。
実はその生き物、ハクビシンの恐れがあります。茨城県には結構いますからね、ハクビシン。
ハクビシンを放っておくと天井がボロボロになることも多いので、なんらかの対策が必須です。
放っておくと、あとで余計に費用がかかる事態になるかもしれません。
ということで、この記事ではハクビシンの被害と見分けるポイント、自治体の対応などについて書いていきます。
ちなみに、ハクビシンは法律で保護されているという側面もあります。
別荘にハクビシンが住み着くとどうなる?
先に最終的な結論から言えば、ハクビシンが住み着くと天井がダメになります。剥がれてくるか落ちてくるか。
下手をすると天井の下地まで腐るので、天井の張替えだけでは済みません。
その理由はハクビシンの特性にありますが、まずはハクビシンが住み着くとどうなるか主な被害を挙げてみましょう。
- 毎回同じところに糞や尿をする
- 歩き回るのでうるさい(睡眠を妨害される)
- 病原菌の温床になる
大体このあたりが主な被害です。
安眠妨害だけでも相当なストレスですが、本当に大事なのは1番目。
というわけで次の項目で深掘りしていきます。
ハクビシンを放置すると別荘の天井や天井下地が腐る
さきほど挙げた特徴の「同じところで糞や尿をする」が天井を腐らせる原因になっています。
下地や天井は基本的に木材です。極端に水に弱いというわけではないので濡れてもある程度平気ですが、濡れたままの状態が長く続くと腐ります。場所によってはシロアリの温床になることもありますね。
ハクビシンの場合は、ずっと同じ場所に糞や尿をし続けるので、その場所が常に濡れている状態になって木材が腐りやすくなる、というわけです。
別荘に住み着いているのがハクビシンか見分けるポイント
実際に見てしまえば鼻筋に一本、きれいな白い芯が通っているので一目瞭然です。
白鼻芯という名前そのまんまですからね。
ですが、実際に目視できるケースなんてあまり多くないため、他の要素で判断していきましょう。
主なポイントは以下の通り。
- 足音のテンポがネズミより遅い(ねこかな?と思うくらい)
- 5本指の足跡
- 木に成ったまま半分かじられている果物がある
- 天井にシミができる
この辺りをみたら、ハクビシンを疑ったほうが良いです。
特に、果物や野菜などの食べ方が極端にヘタで汚い場合はハクビシンを疑うべきです。他の害獣に比べて不器用なので、本当に汚い食べ残しがあります。
別荘にハクビシンが住み着いたとき自治体の対応は?
結論から言うと、あまりアテにはなりません。もちろん協力はしてくれます。
駆除業者を紹介してくれたり、道具を貸してくれる市町村もあったりはします。
ですが、厄介なことにハクビシンは「鳥獣保護法」で保護される側の生き物です。
なので、相談をしたときに担当になった人次第では、割と面倒なことになるケースすらもありえます。
実際の自治体の対応の例を挙げると、数十年前に都内の人たちに向けてテレビCMをガンガン流していて海の見える別荘地としてガンガン別荘を売っていた茨城県大洋村(現鉾田市)では
小動物捕獲用箱わな(市有物品)を利用して鳥獣を捕獲する場合の手続き
市では、小動物(ハクビシン)を捕獲するための箱わなを貸し出しております。貸し出し期間は1カ月以内となります。また、箱わなの数に限りがありますので、事前に貸し出し状況をご確認ください。
手続きの方法
「小動物捕獲用箱わな貸出並びに鳥獣捕獲等許可申請書」に次の書類を添えて農業振興課あて申請ください。
(1) 鳥獣を捕獲する事由を示す書類
※被害の状況がわかる書類(写真等)を添付ください。
(2) 鳥獣を捕獲する位置を示す図面
※任意の図面に位置を記入ください。
(3) 狩猟免許を有していることを示す書類
※狩猟免状等の写しを添付ください。狩猟免許を有していない場合、次の事項を遵守ください。
・捕獲場所は、垣、柵その他これに類するもので囲まれた住宅の敷地内であること
引用元:https://www.city.hokota.lg.jp(鉾田市公式ホームページ)
となっています。
藪をつついて蛇を出すとまで言うと流石に言い過ぎで自治体に怒られるかもしれませんが、正直に言うと面倒です。(※個人の感想です)
もちろん自治体によって違いますが、鳥獣保護法で保護されている側ということは共通。
対策:捕まえずに自衛だけするか、専門家に任せる
というわけで、ハクビシンに関しては自衛をするのが主な対策になります。自治体の方も、自衛についてのアドバイスまではしてくれるところが多いですしね。
ハクビンが入れそうな別荘の穴という穴を塞いだり、免許がなくても買えるハクビシン対策グッズを使ったり。
なお、ハクビシンは電線すら渡ることができるので「登れるところがないはずだから大丈夫」は通用しません。
また、侵入経路を塞いでも一年後にはまた穴が開けられてたりもするので、再発防止も考える必要があります。
というわけで、ハクビシン対策を実際にいくつもこなしているリフォーム業者を探して、ハクビシンが入るルートを消していくのが良いでしょう。基本は自衛です。
自分で駆除するという手もありますが、糞尿もハクビシン自体も感染症の温床ですし、万が一ケガをしたら感染症で割と大変なことになる恐れもあるので、普通の人にはおすすめできません。基本的には専門の駆除業者に頼みましょう。
個人的には、害獣駆除とリフォームを同時に行っている会社に頼むという手がおすすめです。
たとえば茨城も対応しているところだと【ハウスプロテクト害獣駆除】 あたりでしょうか。こちらは母体にリフォーム会社を持つ害獣駆除専門サービスなので、ハクビシンの駆除・再発防止のための対策やリフォームまで予算に合わせて一括プランでお願いできたりします。
まとめ
というわけで、ハクビシンの駆除は思っている以上に面倒なため、穴を塞いだり対策グッズを使って入られないように自衛をするのが主な対策になってしまいます。
万が一ケガをすると感染症の危険があるため、駆除をする際は基本的にプロに頼みましょう。
あと、自分でリフォームをするときは気をつけてください。天井を剥がした瞬間にものすごい量の糞が落ちてきます。天井を剥がす前に、丁寧にブルーシートを敷くなど対策必須です。(私は何十件もハクビシン被害があった民家や別荘のリフォームをしていたので実際に見て知っています)
この記事中で紹介した【ハウスプロテクト害獣駆除】 の公式サイトを以下に貼っておきますので、必要な方は覗いてみてください。
再発防止のノウハウも多く持っている専門業者です。