別荘地と言えば長野県の別荘地辺りが有名ですが、個人的には茨城県の鹿行地域がおすすめです。
特に家庭菜園をやりたい方にはバッチリの条件が揃っていると思います。ざっと挙げるだけでも
- 土地が安いので別荘も安い
- 都内から近い(100km圏内)
- 国内屈指の農業県(販売農家の数は日本一)
といったところ。あと海もありますしね。
家庭菜園にも向いている茨城県(農家の数は日本一クラス)
都道府県別農家数(平成31年)のデータでは、「販売農家」の数が北海道や新潟を上回って堂々の1位でした。(※経営耕地面積が30a以上又は調査期日前1年間における農産物販売金額が50万円以上の農家)
実際、メロンの日本一の生産地は茨城県の鉾田市ですし、同じ鹿行地域の行方市はさつまいもやレンコンが有名。東京のレンコンの9割は茨城県産だったりします。
カリフラワー、白菜、小松菜、エシャレット、みずな、ピーマン、チンゲンサイ、レタス、せりなども全国トップ争いをしている作物です。調べてみるとまだまだ出てきますが、マイナーなものも多いため割愛。
そのくらい農業に適した地域なので、家庭菜園をやるには絶好の穴場です。農家がほとんど居ないような農業に適さない地域で家庭菜園をやるのは、明らかに不自然な行為ですから。
もともと農家が多いので、それにあわせてホームセンターも農業資材が豊富になっているのもポイント。大体のものはホームセンターでその日のうちに手に入ります。農業に使うものだけに特化したお店もありますしね。
東京で雪が積もって大騒ぎになっているのに、それより北のはずの茨城県の東側は「雪が降ってすら居ない」なんてことともよくあるくらいの地域なので、気候的な問題も大丈夫でしょう。
極端な暑さや寒さがないと育たない例外的な作物は育てにくいかもしれませんが。
茨城には土地付きの中古別荘が500万円以下でたくさん
茨城の別荘地には土地付きで500万円を切る中古物件がいくつもあります。ただ安いだけでなく
- 土地と建物で500万円以下
- 家庭菜園ができる土地がある
- 都内から2時間以内(高速+下道を使用)
といった条件を全てクリアしてる物件がいくつも出てくるほど。(この条件すら無視するなら100万円以下がごろごろ出てきますが)
これを書いている今現在に売りに出ている中古の物件の1例ですが、土地+建物で500万円ほどで土地面積が600㎡、建物が100㎡弱なんてところがあります。
差し引くと庭となる部分が500㎡。なんとバスケットボールのコートを1つ作ってもまだ余裕がありますね。土地と建物の位置関係もあるので真四角に取れるわけではないですから、実際にコートを作るのは無理かもしれませんが。
家庭菜園の畑ならいくつか分けて複数の作物を育てるのにちょうど良いくらい。
たとえば、病気や虫を防ぐ効果のあるネギやトウモロコシなどを外周に植えて、中央で本命の作物を育てるなんて戦略も取れます。有機栽培では大事なテクニックですね。 畑にできる面積が大きければ、作物を組み合わせをいろいろ考えるられるのも良いところ。
茨城の別荘が”いま”安く売られている理由
実は今、茨城県の海沿いのある地域の別荘がだいぶ安く買えます。
というのも、バブルの頃に「サラリーマンでも買える別荘地」として、茨城県の大洋村に多くの別荘が建てられて売られました。農村で海沿いですから、好みによっては最高の立地ですし、当時は別荘ブームだったのでガンガン売れました。
そしてあれから数十年経った”いま”の話。
バブルの当時に「サラリーマンでも買える別荘」として買った方が亡くなられてしまって、相続で別荘を手にしたは良いものの「別荘に行く余裕が今はない」という方が出てきました。ちょうど年代的に相続が多く発生しているます。生々しい話ですが。 その別荘が近年売りに出されているわけです。
そのような理由があり、茨城県の鉾田市(旧大洋村,旧鉾田町,旧旭村で合併)や隣の鹿嶋市などの別荘がいま格安で売りに出ています。
茨城県は元々土地が安い
相続で別荘を手にした人が売っている件を抜きにしても、茨城県の鹿行地域は元々土地が安いです。関東の中では特に。
というわけで、家庭菜園をやるための土地付きの別荘が簡単に安く買えます。
先ほど例に挙げた物件は土地建物セットで500万円以下なのに500㎡の庭があったくらいですから。
具体的なことを言うと、国が発表している土地の価格の目安である公示地価の都道府県別ランキング(2021年)で47都道府県中43位です。仮にも関東地方なのにこの順位。驚きの安さですね。
都内から2時間以内で行ける手軽な別荘地が茨城県
東京都にやや近い西側だけでなく、東の端の沿岸部ですら高速道路に乗ってしまえば東京から1時間とちょっとです。そこからの下道はほとんど混みません。※海岸沿いは夏の行楽シーズンだけ混みます。
都内から鹿行地域に来る際に使う高速道路の東関東自動車道は現在潮来市までですが、延伸工事中なので将来的には別荘地の鉾田市(別荘地の旧大洋村を含む)まで繋がります。
海に面した市町村ではなく隣の市になってしまいますが、茨城県潮来市あたりなら高速バスが通っているので1時間ちょっと乗っているだけ。料金も片道2,000円ほどとお安い価格。朝7時~夜の22:00まで、1時間に3本くらいずつ走っています。
本数はかなり少なくなりますが、東京駅から鉾田市・行方市に向かう高速バスもあります。お値段も2,200円ほど。
電車とバスが余り多くは通っていない地域なので、高速バスで移動した場合はその先の移動手段を考えないといけないことはお忘れなく。
1時間半~2時間ほどで行ける距離なら、なにかあってもすぐかけつけられるので、緊急時の対応も素早く出来るというも大きなメリットではないでしょうか。
おわりに
というわけで、別荘で家庭菜園をやるなら茨城県の別荘地を検討してみてはどうでしょうか。
鉾田市を含む鹿行地域には、バブルの頃に売られたけれど今は住む人が居ない別荘や中古の一般住宅がまだまだたくさんあります。いまそこが狙い目になっています。 実際、2020年あたりからこの地域の別荘を取り上げるメディアも増えています。日経ビジネスさんとか。
問題点を挙げるとするなら、車がないとちょっと不便なところくらいでしょうか。
農業県なので家庭菜園に向いているという話をしましたが、レジャー施設も意外とあったりします。というか国内2位の大きさの霞ヶ浦はありますし、海はありますし、ゴルフ場の数も国内TOP5に入るくらい。といったお話は別の記事で書いているので興味がある方はどうぞ。
⇒関東の中古別荘なら茨城がおすすめ!安いだけじゃない鹿行地域。
完全な余談ですが、これを書いている今のご時世の都内では息が詰まるようで、別荘を持っている都内在住の方が長く茨城の別荘に留まっていたりします。具体的に言うとドラッグストアやホームセンターの駐車場の車を観ると半数が他県ナンバーだったりするくらい。
家庭菜園だけが目的なら、別荘とは別に住んでいるところの近場で農園を借りると言う手も。