震災後の家の修理は絶対に慌てては行けない。

地震で家の一部が壊れたのを見てしまうと、どうしても不安になり急いで業者を探してしまいたくなりがちですが、そこで絶対に焦ってはいけません。

きちんと正しい手順を踏まないと大抵の場合損をします。

というわけで、大きな震災後の家の修理で気をつけるべきことを書いておこうと思います。

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震災後の家の修理で気をつけるべきポイント

被害状況を撮影する

一番大事なのがこれです。

被害状況の証拠を必ず撮っておきましょう。

大きな震災の際は自治体から補助金が出ることがあります。その場合に、写真があるのとないのでは後の作業のスムーズさが大違い。

自治体の出す補助金の申請や保険の申請時にも必要になったらすぐ使えるように必ず写真を撮っておきましょう。

実際に写真が必要でない場合でも、思い出しながら書くのと資料があるのではだいぶ違います。

余裕があるのであれば動画も撮っておくと、あとでパソコンを使える人に必要な部分だけ画像として切り抜いてもらうなんてこともできるので割と便利です。専門家ではないので、必要なのかわからずに撮り忘れてしまう箇所がありますからね。

DIY好きの家族がいる家庭は注意。先に勝手に直してしまうとあとからその説明をしないといけなくなりますし、認めてもらえなくなるケースもありえますのでそうなるとかなり大変です。その前に写真を。

保険・補助金の確認をする

最初の契約時くらいしか見てないことが多い保険関係の契約内容をもう一度確認しましょう。

その他にも大きな震災だった場合は国や自治体から補助金が出ることがあるので、市役所などから出る情報を必ず確認。(台風ですら緊急で被災住宅の復旧に補助金がでたりもします)

今の被害状況でどの状況ならどの保険・補助金が使えるかをチェック。

家の損壊の度合いを判定してその段階に応じて金額が一律で決まるものと、実際に修理をする上でかかる費用から金額を判定するものがあるので混同しないように。

修理代から計算する場合は申請時に業者からの見積書を利用することがほとんどです。

業者の素性を必ず確認する

当たり前ですが、大きな震災のときは自分の家が壊れるだけでなく周りの家も被害を受けています。

とうぜん修理業者に依頼が殺到しますし、業者から見れば仕事が抱えきれないほどある状況。

といった状況になってしまったとき、来るんですよね、他の地域からの業者さん。

もちろん「震災で復旧が追いついていない地域を助けるために!」と来てくれる業者さんも居るのですが、「形だけ直して問題が出てくる頃にはもう地元に帰ってるから知らんぷり」なんて業者さんが居るんですよ。中には。私は東日本大震災(3.11)のときに見ました。

より正確に書くなら「悪徳業者が適当な応急処置をしたせいでトラブルが起きて、結局もう一度工事をしなきゃいけないので信用できる修理業者を探しているという話が私の所に来た」ということですが。

なので、大きな震災後などの大手業者・地元業者が手一杯の時を狙って集団でやってくる業者さんは注意が必要です。もちろん良い業者さんもいますが、普通の人では見分けることが困難ですから。

修理を頼むのは大手業者か地元工務店がおすすめ

地元業者を選ぶメリット

まず地元業者ですが「仕事が有り余っているような都市部」ではない地域の場合に特におすすめです。

地元業者の悪い噂は一度立ってしまうと中々拭えませんし、田舎ならあることないこと言われてしまいます。そうなると次の仕事がなくなってしまうので、なかなか悪さができません。

しかも田舎の場合は一度工事をしたお客さんからの口コミで新しい仕事が入ることも多いため、悪質な工事をするメリットとデメリットを比べた場合、真面目に仕事をしたほうがプラスになりやすい構図。

同じ地域での工事を多く経験している業者さんの場合、その地域特有のアドバイスをくれることもありますしね。例えば海岸との距離を見てサビ対策の追加を提案してくれたり、同地域内で出ている補助金を教えてくれたり。

補助金の申請の代行をしてくれるところまではいかなくても、存在を知ることが出来れば自分で調べられます。存在を知らなければ調べることすら出来ませんからね。

見積もり内容も割と細かく見ているケースが多かったりもします。マニュアルに則って捌いていくタイプの大手と違って、実際に工事をする職人さんが調査して見積もりをする小さな工務店にそのような傾向があります。自分で実際に手を動かす人が見積書を出す場合、脳内で工事をシミュレートして必要なビス(ネジ)の数すら無意識に計算してたりしますからね。

大手業者を選ぶメリット

まず第一に「素性がはっきりしている」という点が素晴らしいと思います。

なにかあった時にその会社が既に潰れていたり連絡が取れなくなっている、なんてケースが発生しにくいですからね。(完全に起こらないとは言えませんが)

大手業者は割とたくさんの仕事を受けているので、途中まで相談したけど折り合いがつかずに見積もり段階で断るなんてときにもちょっとだけ気が楽です。

もちろん気軽に断れるというわけではないのですが、小さな業者に見積もりをお願いしたら親方が自ら出向いて来て調査して出してくれた見積もりで断るのよりはほんの少しだけ気が楽かなぁというところ。

見積もりを出す際も専門でやっている方が自社の規定にあわせてぱっと出してくれるので、お願いしてから出てくるまでが早いところが多いのもメリットでしょうか。

今回のような修理の場合は関係ないのですが、大手業者は建材・建具メーカー側から営業をかけられているので新製品の情報が早く入っていて、新しいものをこちらにもオススメしてくれるなんてメリットもあったりします。

遠くから遠征に来ている業者を選ぶメリット

個人的にはあまり褒めたくはないのですが、一応メリットはあります。

まず作業に入るまでも終わるまでも早いです。

彼らからすれば出稼ぎの一種なので、大勢で来て民宿やビジネスホテルで寝泊まりしながら作業をしています。もちろんパッときて仕事をガンガンこなして仕事が無くなる前に帰る予定なので、大抵の場合仕事が早い。

ただし、暫く経ってからなにか起きた時に連絡してももう連絡がつかなくなっていることもありますし、遠いからと中々来てくれないこともありえます。全てが悪徳業者でははいですけども。

なので、個人的にはこのような業者さんにお願いする場合は応急処置だけお願いして、大手や地元業者の手が空くのを待つのが良いかなぁと思っています。

遠くから来ている業者さんの場合、同地域内でだけ出ている補助金があった場合に教えて貰えないケースもあるので、その点も注意が必要です。悪質な業者ですと、知っていても申請をされると暫く待たされてしまうのが嫌で伝えないなんてこともありえますし。あまり居ないと思いたいですが。

応急処置だけだと保険や補助金関係で面倒なことになることもあるので、先にきちんと計画を建てる必要がある点もお忘れなく。

さいごに

震災による家の損壊は見た目だけでも割と恐怖ですし、見た目ではわからない部分も壊れているおそれも考えると不安になると思います。

ですが、その不安から逃れるためだけに慌てて修理をしてしまうと保険や補助金の申請で苦労することになりますし、不安に漬け込む業者に騙されてしまうそれもあります。

かといって「無駄に楽観的になっていたら家が倒壊した」なんてことになっても笑えませんので、現状を正しく認識して正しく恐れながら最適なタイミング・プランで適切な業者に修理を依頼できるように考えましょう。

そのために現状でできることを慌てず冷静にきっちりこなすことが大事です。